手当て

オットが疲れきっているとき、背中をさする。

ソファに座っているときや、寝起きでまだぼーっとしているとき、背中が空いているなあと思うと、自分の手のひらを当てて、ゆっくりと上下左右に動かす。手が疲れてきたらやめる。

リアクションはほとんどないけれど、たまにまるで温泉につかっているかのように「ああ、気持ちいい」ってひとり言がきこえる。そういう時は、なでているこちら側も同じことを思っているのでおもしろい。響きあっている感じがする。

この話をしたら「それは手当てですね」とある人に言われた。「手当て」というと、病院で看護師さんなどが行う専門的な処置というイメージがあったけど、たしかに「手を当ててる」し、それによってなんとなくお互い気持ちが落ち着いて、少しでも疲れが回復したような気になれるなら、そうなのかもしれない。きっと誰の手のひらにも、そういう力が備わっているんだと思う。


防音のイヤーマフを買った

自宅で仕事をするようになってから、日常のささいな音が気になるときは、音楽やラジオをかけることで紛らわしていた。会社に勤めていたころはできなかったことなので、好きなタイミングで音楽やラジオをきけるのはうれしい。

けれど、音楽やラジオをかけると肝心の作業に集中しきれないところがあった。Apple Musicでクラシックやジャズ、ヒーリング系の音楽なども試してみたけれどしっくりこないし、ラジオだとさらに意識を持ってかれてしまう。そこで「無音状態」を試してみたくて、防音のイヤーマフを買ってみた。だいたい2,000円くらい。

耳にあてると、雑音のほとんどが消えた。
完全に無音になるわけではないけれど、エアコンの音、通り過ぎる車の音なんかはすっかり自分の世界から消えてくれる。聞こえるのは、耳の奥で響くキーンという音だけ。

ひとりで水の中にもぐっているようにも感じるし、誰にも邪魔されないひとりだけの空間?部屋?にこもっているような気持ちにもなる。頭の中のごちゃごちゃが一旦静まり、目の前のことに集中しやすくなった。瞑想などにも活かせそう。

イヤーマフをつける瞬間、誰に言うでもなく「いってきます」または「はじめます」と心の中で宣言している。自然と頭を切り替えられるし、耳から外したときには、どこか深い場所からもどってきたような感覚があっておもしろい。
音が気になるけど耳栓は苦手、という人にもおすすめです。