信じる

朝から体調が悪い日だった。
日課のラジオも今日はオフ。加湿器のしゅんしゅんした音だけきいていたかった。
鼻をかんで水分をしっかりとって、いつもの枕に頭をのせて布団をかける。体に感じる重みが心地よい。

布団の中で丸くなりながら、先輩のような友達のような関係のやさしい人にLINEで弱音を送る。メールだったら、考えた末に書き直したり削除したり、そもそも送ることすらやめていたかもしれないけれど、LINEだと気張らずにそのまま送れてしまう。

届いた返信には、体や気持ちのことでその人が信じていることが詰まっていた。「信じてる」なんて言葉ではどこにも書いてないけれど、伝わってくる。やさしくて、つよい言葉。それを読んでいたら、テレビ番組「ご本、出しときますね」(作家が小説を書くことなどについて対談する番組)で、過去に出演した西加奈子が言っていたことを思い出した。(正確な言葉じゃないかもしれないけど)

「作者が本当に信じて書いていれば、読者もそれを信じられる」

たとえ無理があったり強引な設定の小説でも、その人が本当にそれを信じて書いている場合、読者も信じさせてもらえるんだというようなことを言っていた。本当にそうだと思う。その人の返信からも、信じる力のもつ強さみたいなものを感じた。(そしてわたしの体調不良はなんだったのか翌日には回復した)