手当て

オットが疲れきっているとき、背中をさする。

ソファに座っているときや、寝起きでまだぼーっとしているとき、背中が空いているなあと思うと、自分の手のひらを当てて、ゆっくりと上下左右に動かす。手が疲れてきたらやめる。

リアクションはほとんどないけれど、たまにまるで温泉につかっているかのように「ああ、気持ちいい」ってひとり言がきこえる。そういう時は、なでているこちら側も同じことを思っているのでおもしろい。響きあっている感じがする。

この話をしたら「それは手当てですね」とある人に言われた。「手当て」というと、病院で看護師さんなどが行う専門的な処置というイメージがあったけど、たしかに「手を当ててる」し、それによってなんとなくお互い気持ちが落ち着いて、少しでも疲れが回復したような気になれるなら、そうなのかもしれない。きっと誰の手のひらにも、そういう力が備わっているんだと思う。